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名作「となりのトトロ」を英語で観よう!最終編

こんにちは。またもやトロントのヒロコです。
今日も夏らしい良いお天気になり、
久々にミニボスとまた近所をお散歩しに行ってきました。

今日のような日はアイスクリーム日和なので
ローカルの人達に人気のアイスクリーム屋さんで
贅沢なブレイク。

ミニボスも大好きなアイスクリームを片手に
ご満悦でした

 

さて、今回は「トトロを英語で観よう」シリーズ(?)の最終回ということで
3つ目に思った事について語ってみたいと思います。

3、現代のようなテクノロジーの発達がない状況で自然のありがたみと
テクノロジーのありがたみの両方を考えることができる

これについては2番目に述べた内容にもつながりますし、
映画をみれば細かく語らなくてもわかる事ではありますが、
とにかくこの時代特に田舎の山里暮らしでは
テクノロジーの面で現在の暮らしとは一切異なります。

テレビもないし、クーラーもなし。洗濯機もないし水道も井戸水。
お風呂もキッチンも焚き木スタイル。
立派な車もなければ電話も近所の家に借りに行き
オペレーターにつないでもらうスタイル
(当時の人はスマートフォンなど想像もつかないものでしたでしょうね)。


(© 1988 Studio Ghibli)

大学の考古学非常勤講師(らしい)のお父さんも家の書斎には
本が山積み状態で論文を手書きで書いている
(コンピュータも無ければインターネットもないですからね)。
田植えは人の手で行う(田植えの日は学校も公式にお休み!)。
バスの運賃はマシーンでチケットを買うのではなく、
ドアを開け閉めしてくれる車掌さんにお金を払う。
病院からの連絡は電報

(© 1988 Studio Ghibli)

*電報は今現在でも主に結婚式の祝電などで使われていますが、
今の時代インターネットで電報を送る申し込みをできるのは
何だか皮肉な感じもするのは私だけでしょうか…

入院中のお母さんにはサツキが手書きの手紙を書く。

今現在ではなかなか想像がつかない不便さと
昔は当たり前だったけど今では忘れられつつあるようなものが描かれています。

こういった事も次の時代に語り継いでいかなければ、
今私達が当たり前のように使っている生活用品への
ありがたみを感じることはなくなります
(そもそもみんながスマホを持っていたらこのストーリーは成り立たないですね…)。

どんぐりを沢山見つけるだけで喜べる子供の純粋さや
畑で採れた新鮮な野菜を川の清流水で冷やして食べる場面など、
はっとさせられます。

お父さんが携帯電話をもっていたとしたら、
帰りに電車に乗り遅れた時には家に連絡して
遅くなることを伝えることができるので、
サツキとメイがバス停でお父さんを長時間待つことには
ならなかったでしょう(そしたらサツキはトトロに出会えません!)。

今の時代はテクノロジーの発達で日常から多くの便利なモノに
囲まれる生活が当たりまえになっていますが、
そのせいでもしも一つでも“モノ”が欠けてしまうと
途端に不便に感じて苛立ってしまうのが現代人です。
でもトトロの映画の中では“モノ”に囲まれていなくても
不便というものを感じさせる個所がありません。
むしろ自然に囲まれて「豊かな」暮らしを描いているように受け取られます。
スーパーに買い出しに行かなくても隣の畑で沢山野菜をもらえるし、
冷蔵庫がなくても川の水で野菜や果物を冷やせます。
ガス屋さんや水道屋さんを呼ぶ必要もありません。
公園がなくても家の裏庭が遊び場になり、冒険の場になる。
「飽きる要素」があまりないのです。

ファンタジーアニメの世界をこんなに真剣に語るのも変ですが、
私自身も子供の頃は今に比べてテクノロジーの面でも存在していなかったものも多く、
どちらかというとトトロの舞台背景にある生活のほうが
今の生活より共通することが多かった時代に田舎で育っているので、
映画で描かれている自然からの恩恵と
今現代のテクノロジーからの恩恵の両方とも理解できます。

でもおそらくミニボスが大人になった頃にはもっとテクノロジーが発達し、
今とも全く違った生活をしていることでしょう。
その時代になってもいつか彼女がまたトトロの映画を観て、
その古いものや自然の有難さとテクノロジーのおかげで便利になったものの
有難さをちゃんと理解できる大人になってくれたらいいな、と感じます。

日本語には「温故知新」という素晴らしい言葉がありますが
(↑この意味を知らないあなた!すぐに調べて知っておかないと恥ずかしいですよ!
トトロの映画の魅力を世代や国境を越えて伝えていくことは
ある意味この温故知新を理解するのにもよい方法なのではないかな、
と勝手に思います(ちょっと大げさかしら…

 

最後の項目は特に英語で観ることから発見できるものではないかもしれませんが、
この「となりのトトロ・My Neighbor Totoro」を私がこれからもミニボスと英語で一緒に観て
昔のことを教えてあげたりして語り合ったりしていくことで、
そのうちいつかミニボスが彼女のお友達と一緒に観て語り合ったりしてくれたら
嬉しいなと思います。
これと同じように皆さんも大人になってから英語でトトロを
観ることに挑戦してみて(外国人のお友達と一緒に観て語り合うのもよいですね)
皆さんなりの新しい発見をしてみてくださいね!

 

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