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シアトルへ!(第2話)

バンクーバーからAmtrakのバスに乗り南下、
約1時間でアメリカとの国境へ

入国審査を待つ車の列の先は、もうアメリカ!
バスで入国する場合、乗客は全員全ての手荷物を持ってバスを降り、
入国審査場の建物へ入っていきます。

運転手さんが、夏場は観光用でバスが増発されているので、
20台くらいバスが待ってる日もあったりして、
7~9月は国境通過だけで3時間くらいかかることもあるんだよ、
と教えてくれていましたが
その日待っていたバスは1台もなく、すんなりと審査場へ。

入国審査の強面の人に「ハロー」と。
でも無視されちゃった・・・。
何で入国審査官ってあんなに無愛想なんでしょう・・・。
ま、めげずに無事入国!

●アメリカ入国豆知識!として、
日本人がアメリカへ入国するときは、
滞在が90日以内であればビザは不要です。
バス乗車時にもらえるビザ免除プログラムの緑色の紙(I-94)と、
税関申告用の紙に必要事項を記入して、
パスポートと一緒に国境の審査官に渡します。

入国時に6USドルがかかりますが、
その日からアメリカへの滞在・再入国は90日間有効で、
期間内であれば、新たに緑色の紙を書くことも、6ドルを支払うことも不要です!
90日が過ぎた、あるいはもう不要なI-94は返却します。
(返却しないと次回アメリカ入国時に支障をきたすことがあります、
と裏面に書いてあります)

【後日追記】現在は方法が少し変わっています。
アメリカ滞在用のビザについては、
日本国籍者の場合、90日以内のアメリカ滞在にはビザ取得が免除されていますが、
事前のESTA申請が必要となりました。
ESTA申請サイト
ビザ免除プログラム渡航者に対する事前渡航認証システム
アメリカ合衆国 ビザ免除プログラム(Visa Waiver Program: VWP)

さて、バスに戻り乗客全員が戻ってくるのを待っていたのですが、
待てども待てども、一人帰ってこないのです。

何かあったのかなー、と運転手さんも覗きに戻ったら、
ちょっと時間がかかっているようだ、なんて言っていて、
他の乗客たちと、

「彼女はこんなに時間をかけて、
きっと入国審査官を楽しませているのね。」とか
「彼女はエンターテイナーだから、
僕たちは彼女が戻ってきたら一人10ドルずつ払わないといけないな!」とか
アメリカン・カナディアンジョークが飛びまくっており、
私は失笑しながらもしばらくみんなで待っていたのですが、

やがて強面の入国審査官がバスへやってきて
運転手になにやら一言二言・・・。

ま、まさか。。。

運転手
「えー、彼女はアメリカへ入国できないそうです。それでは出発しマース。」

ええええぇぇ。

そんなことがあるんだ・・・。
みんなさっきまで談笑して盛り上がっていたのに、
そこから急に、シーーン、ですよ。
ほんとにだーれも何も言わなかったですね。

あとで運転手さんに聞いてみたんですが、
こんなケースもたまにあるらしいです。
今回のその人の理由は定かではありませんが、
アメリカは飲酒運転の前歴などにも厳しく、
入国させてもらえない人もたまにいるんだとか。

そんな人は、国境でバンクーバーへ戻るバスを待ち、
一人さびしくカナダへ戻って行くそうです。
なんだか、アメリカ横断ウルトラクイズ(古い)で
一人去っていくのを見届ける乗客の気分でした。

皆さんもアメリカ入国時には気をつけましょう!
(まず大丈夫だとは思いますが・・・)

気を取り直しまして、バスは着々と南下しシアトル方面へ!

国境から約2時間、街が急にパァーーーっと開けて海とビル群、
そしてスペースニードルが見えたと思えば、
そこはもうシアトル・ダウンタウンです!

第2話でやっとシアトルに着きました・・・

第3話へ続く)

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