大事な人とつながる努力、してますか？

こんにちは！トロントオフィスのミチルです。

先週、郊外のBarrieというエリアに行く機会がありました。ヒロコさんの長年付き合いのある家庭を訪ねて行ったそのお宅は大きな家が点在する住宅街の中。一見すると平屋の建物ですが、１階と地下の２階建てという日本ではなかなか見ないタイプの家でした。

１階はリビング、ダイニング、キッチンが一つになった広いファミリースペースとその隣に来客用のダイニングルーム、廊下を挟んで寝室が３つ、バスルームが1つ。そしてこれらのスペースと同じ広さの地下があり、卓球台などのレクリエーションスペースのほかに来客用のベッドルームがいくつもありました。2階、3階がなくてこれだけの部屋数があるってさすが土地の広いカナダ！バックヤードには２箇所のバーベキューピット、プールとトランポリンとバレーボールコートが組めるスペースもあり、伸び伸びと郊外の良さを満喫することが出来ました。

さて、今日の本題にいってみましょう。

母国を離れて生活している皆さんは、ご家族や大切な人との連絡、どの様に取っていますか？

電話、ライン、SNS、この恵まれた時代、方法は色々ありますよね。でもいつでも連絡が取れるからと思っているうちになんとなく疎遠になってしまったり、時差を考える面倒くささから電話をするタイミングを先延ばしにしていないでしょうか。あるいは相手の様子はSNSで分かるからわざわざ連絡は取らないという人もいるかもしれません。でも、心配な気持ちを抱えながら送り出してくれた人たちの気持ちを思うと、たまには近況報告をしたり相手の様子を伺ったりするコミュニケーションは重要ですよね。

私の両親はラインはおろかメールも扱えないので、連絡したい時は実家住まいの兄と時間を合わせてネット電話をしたり、両親がいる時間を見計らって家に電話をします。ただ、母が認知症を患っていてあまり会話が成立せず私がカナダにいることを理解できないため、刺激になればと思って最近始めたことがあります。それは「エアメールを毎週送る」ということです。これはニューヨークにいた頃もやっていたのですが、普段からポストカードや切手を持ち歩き、時間があるときに何気ない出来事を書いて投函します。これなら書く方も読む方も時間を選ばなくていいし、形として残ります。

ちなみにカナダの国際切手は葉書でも封書でも1枚2.5ドル（2018年5月1日現在）。私は普段はポストカードを送り、母の日やクリスマスなどはグリーティングカードを買って封書を送ります。書く内容は何でもいいんです。どうせ読むのは家族だし、何しろカナダから便りが来たということが大事なんです。

そして私の人生のパートナー、ピエロのダンナとも連絡を取り合う努力は欠かせません。

実際、彼は一番の話し相手なので努力なんていらないのですが、今は時差がありそれぞれのライフスタイルがあるので、連絡のつく時間が限られるのが難点です。日本とカナダはほぼ半日の時差があるので、朝起きて家を出るまでの支度時間や就寝前にネット電話をしたり、メッセージでやり取りをしています。お互いに一度話し始めると止まらないため、時には数時間喋り続けた挙句寝落ちすることも。

つらいのは、食事の楽しみを一緒に分かち合えないことです。二人とも食べることが大好きで、美味しいものを見つけると分け合って食べるというのが長年暗黙のルールとなっています。そのため離れていても美味しい発見をすると自分だけ味わうことに寂しさを感じてしまう今日この頃です。

トロントでお気に入りのチョコレートショップ「SOMA」でパッケージもオシャレなホットチョコレートを見つけた時はどうしてもシェアしたくて、二袋買いました。一つは日本のピエロのダンナに送り、到着を待ってテレビ電話をON。同時に袋を開けてお湯を沸かし、ミルクを温め、あーだこーだ言いながらせーので飲みました。言うまでもありませんが、ピエロのダンナと一緒に飲むホットチョコレートはうまさ100倍でした。

ネット環境にいれば世界中どこでも無料でテレビ電話が出来る便利な世の中になりましたが、地球の反対側ともなれば時差が生じて連絡を取るにもある程度の手間や努力が必要になります。その中で毎日必ず決まった時間に連絡をするなどの制約を課してしまうと、忙しくなった時にストレスを感じてしまいかねません。離れている時間が長くなるほど無理なく続けられる連絡方法を探る必要がありますね。